第6話 バックからの支配 ― 美咲と黒川の情熱の夜
黒川の両手が、腰をしっかりと掴んだ。
背後から容赦なく押し込まれる硬さに、花弁が押し開かれ、熱が奥へ迫る。
「やっ……あぁぁっ……!」
突き上げられるたび、腰の奥まで響く衝撃。
正常位では触れなかった場所を、鋭い角度で抉る。
ぐん、と子宮を直撃する感覚に、背筋が反り、全身が震えた。
「ひぁっ……っ、あぁぁ……!」
思わず声が迸り、慌てて顔をシーツに埋める。
布を噛み、必死に声を殺そうとする。
しかし突き上げのたび、甘い悲鳴は喉を突き破って漏れ出す。
「……んんっ……だめっ……声、でちゃ……あぁっ!」
涙混じりの声が布越しに震える。
羞恥で頬は灼けるように熱く、心臓は破裂しそうに脈打った。
黒川は愉悦を滲ませ、腰を自在に操る。
深く突き上げたかと思えば、わざと浅く抜き、角度を変えて鋭く打ち込む。
奥を抉る衝撃に、膝から力が抜け、腰は小刻みに震えつづける。
「ほら……こっちの方が、奥まで当たるだろ」
背後から落ちた声が、羞恥と快感を同時に煽る。
「ち、違……っ、やぁっ……あぁぁっ……!」
否定は次の瞬間には甘い叫びへ変わる。
シーツに埋めた顔は熱に濡れ、喉は震えっぱなし。
認めたくなくて必死に首を振るのに、腰は彼のリズムに絡みついてしまう。
それでも黒川の腰は止まらない。
深く、強く、角度を変え、奥へ。
突き上げのたび、内側は甘い悲鳴を絞り出す。
「んんっ……やぁっ……あぁぁぁっ……!」
声は殺せない。喉から勝手に零れ、室内の空気と混じる。
羞恥と快楽に支配され、私はシーツに顔を埋めながら、背後から与えられる衝撃に翻弄され続けた。
――「もう、だめ……っ」
心の中で必死に叫んでも、身体は正直だった。
背後からの一撃に、膣の奥はぎゅうっと掴み、むしろ迎え入れてしまう。
正常位では届かなかった角度で、子宮を抉られるような突きが重なる。
初めてのバック――刺激が強すぎて、耐える術などない。
「ひぁっ……あぁぁぁっ……っ!」
顔をシーツに埋めても、声は止められない。
喉を突き破る叫びは甘く震え、全身を痙攣させながら絶頂へ追い込む。
視界は白く弾け、腰から力が抜け、膝がシーツに崩れ落ちる。
「んんっ……あぁぁ……っ……」
美咲の膝から力が抜け、バックの体勢から自然に崩れ落ちた。
いわゆる寝バックという体勢。
彼女の身体は完全に床に伏せられ、黒川の体重が上から覆い被さるように重なる。
逃げ場などどこにもなく、彼女の細い腰は彼の両手に固定され、動きを封じ込められる。まるで捕らわれた獲物のように、徹底的に支配された感覚が、美咲の全身を覆った。
黒川の硬く熱いものが、まだ彼女の奥深くに埋まったままだった。
抜かれる気配などなく、むしろその存在がより重く、深く感じられる。美咲の目は虚ろに曇り、焦点が定まらない。口元から、抑えきれないよだれが薄く糸を引き、シーツに染み込む。理性は霧散し、ただ快楽の渦に飲み込まれていくだけ。
黒川の言葉は表向き優しく響く。
「……大丈夫かい、美咲ちゃん。彼の声は穏やかで、耳を撫でるように甘い。
だが、その行動は全く違う。腰をゆっくりと引き、再び深く押し込む動きは、容赦なく彼女の膣壁を抉り、弱点を的確に突き上げる。ぬちゅ、ぐちゅ、という生々しい音が響き、彼女の内側を徹底的に分からせようとする。まるで調教のように、快楽で彼女を躾け、抵抗の意志を溶かしていく。
美咲の身体は彼のリズムに抗えず、奥がきゅっと締まり、甘い痺れが広がる。逃げられない体勢で、彼女はただ受け入れるしかない――彼の支配の下で、快楽に染め上げられる。
「んっ……あ、ぁっ……」美咲の声は弱々しく、喉から漏れる。
目が潤み、よだれがさらに溢れ、唇が震える。黒川の動きは精密で、浅く焦らし、深く打ち込むたび、彼女の意識を削ぎ落とす。優しい言葉とは裏腹に、彼は彼女を膣で徹底的に征服し、快楽の鎖で繋ぎ止める。
そして、黒川の息が少し乱れ始めた。
やがて黒川は速度を一定に保ち、深く、安定したリズムで押し込んでは引く。美咲の内側はその律動に馴染み、快感が一つの塊になって積み上がっていく。彼は耳元で囁きながら、彼女の反応を細かく拾っては調整する——腰の角度、突き上げる深度、抜き差しの速さを微妙に変えて、最大のポイントを何度も通過させる。
「……俺も、もう出すよ」
囁きと同時に、今までのリズムは一段階激しくなる。突きが深く、力強く、膣壁を縦に擦り上げる。美咲の身体はそれを最後の合図として受け取り、全ての神経が一点に集中して炸裂した。内側で熱が爆発するような感覚が波となって広がり、喉からは絞り出すような、切迫した声が漏れる。
「んんっ……ああっ……あぁぁっ……!」
声は途切れ途切れで、やがてその断片すら途切れて、唇が半開きのまま呼吸だけが残る。黒川はその一瞬を逃さず、腰をさらに深く押し込み、連続する収縮で彼女の中で自らの射精を迎え入れた。
ゴム越しに熱が伝わり、白濁が濡れたゴム内で溜まっていく感触が彼の手に伝わる。
そして、熱が美咲の奥で満ちた瞬間——彼女はもう抗えなかった。瞳は完全に虚ろになり、最後の意識の糸がほどけていく。頬に伝う涎が、彼女がたどり着いた先の無垢さを物語っていた。
黒川がグッと腰を締め上げると、彼の中で何かが弾け、吐き出される。ゴムの中で反応する感触、体温のぶつかりあい。
彼は静かな吐息を漏らしながら、自分のものを美咲の中に委ねた。